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僕らのらんど

第9章 それぞれの想い

僕たちは早速、虎生とつくしさんに話を持ちかけることにした。

「ブルーストーンの力で隕石を破壊できないかですって?」

二人はなぜかナイトプールを楽しんでいた。
つくしさんの黒いビキニ姿がなんともエロエロで興奮する。

「そんなことをしたら分散した隕石が散らばって、余計に被害が大きくなるかもしれないわ。それにブルーストーンでバリアは張れるけど、攻撃は試したことがないのよ。もし失敗したら、バリアの効果さえもなくなってしまうかもしれないわ」

「でもっ…ブルーストーンの力で守れる範囲は限られてるんですよね? ラグナロクランドにいる人たちはいいですけど、他の地域に住む人たちは? ここに避難するなんて限られてるし、見殺しにするしかないんですか?」

まあやさんが切実に二人に訴えかける。

「ブルーストーンの力を使って爆破…いや、消滅させることはできないんですか?」

なんて口に出してみたけど、つくしさんの意見を聞く限り実現はできなさそうだ。
試してないことをやるなんてリスクが大きすぎるよな…。

諦めかけたその時、

「ちょお待てや、破壊できないこともないで」

プールに潜っていた虎生がザバッと顔を出した。

「えっ…!?」

「実はな、こんなこともあろうかと、ひそかに船にレーザー兵器を搭載させたんや」

「!」

それはつくしさんは全く知らなかったようで、僕たち以上に驚いていた。

「虎生、どういうことなの!?」

「悪いな、つくし。わいは軍と協力して、隕石やミサイルを迎撃するためにレーザー兵器の開発に手を貸してたんや。せっかくの力なんや、有効に使いたいと思ってな」

「なんてことっ…」

「じゃあそのレーザー兵器で、隕石を破壊することができるってこと!?」

まあやさんが話に食いつく。

「莫大なエネルギーが必要になるけどな。お前らにできるか? もしかしたら…本当に命を落とすかもしれんで」

「!」


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