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僕らのらんど

第2章 弟子と師匠

振り返ると、知らない男が立っていた。
165センチの僕より背が高く、パッと見イケメンだった。

しかし服装はちょっとダサい。
季節は秋だというのに上半身はランニングのみで、体を鍛えてるのがわかった。

今ゴブリンを吹っ飛ばしたのはこいつだろう。

「立てますか?」

腰が抜けたのか、いつの間にか地面に尻餅をついていたまあやさんに手を差しのばす男。

「…ありがとう…」

まあやさんをゆっくりと立ち上がらせると、男は僕に振り返った。

「あなたは彼女を安全な場所に。俺はゴブリンの様子を見てきます」

「あ、はい……」

彼は男の僕から見ても男らしかった。

「まあやさん、大丈夫?」

僕はまあやさんを危険な目に合わせてしまったことを悔やんだ。

「……死ぬかと思った」

まあやさんの言葉が胸に突き刺さる。
戦うことも守ることもできないなんて、僕はなんて無力なんだろう。

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