
僕らのらんど
第10章 最終決戦
その時、僕の脳裏にあることがよぎった。
「まさか……みんな死んだんじゃ……」
死んでしまうと光に包まれて消えてしまう。
だから遺体さえも見つけることはできない。
「うそだろ……僕だけっ……」
僕だけログアウトできなかったのか?
みんな死んだのに、この先どうやって一人で戦えばいいんだよ…!
ビルが崩壊する前に見えた、不気味な巨大な目。
たぶんあれがビルを破壊した。
僕は一人であれと戦わなければいけないのか?
「……キ……ラ……」
「!」
その時、背後から微かにれんじの声がした。
「れんじ!?」
「……ア……キ……ラ……」
「れんじ!! どこだよっ!?」
ぐるりと周りを見渡すと、下半身だけ瓦礫の山に埋もれているれんじを発見した。
「れんじ!!」
僕はホッとして、すぐにれんじのもとに駆けつけ、瓦礫をどかそうとした。
「……どかさなくていい……」
「なんで!?」
よく見たられんじの下半身は巨大なコンクリートの塊に押し潰されていた。
これでは僕の力ではどうすることもできない。
「……そんなっ……」
よく見ればれんじのHPも残りわずかだ。
「れんじっ……死ぬなよ!!」
「……まさか、こうなるなんてな……」
れんじは顔をしかめながら苦笑した。
「……アキラ……後のことは……頼むな……」
「……っ……」
「……これを……」
そう言うとれんじは最後の力を振り絞って、僕に拳銃を手渡した。
「……これで……戦え……最後まで……諦めるなっ……」
「れんじっ……」
「……向こうで……待ってるからよ……」
そう言うとれんじは微笑みながら目を閉じた。
「れんじっ……!!」
れんじの体が光に包まれて消える。
僕はこの光景を何度見ただろうか…。
また一人、また一人と戦っては死んでいく。
そしてそれは生命体エネルギーとして蓄積されていく。
現実世界ではどうなってるんだろうか。
まだ僕は戦い続けなければいけないんだろうか。
「まさか……みんな死んだんじゃ……」
死んでしまうと光に包まれて消えてしまう。
だから遺体さえも見つけることはできない。
「うそだろ……僕だけっ……」
僕だけログアウトできなかったのか?
みんな死んだのに、この先どうやって一人で戦えばいいんだよ…!
ビルが崩壊する前に見えた、不気味な巨大な目。
たぶんあれがビルを破壊した。
僕は一人であれと戦わなければいけないのか?
「……キ……ラ……」
「!」
その時、背後から微かにれんじの声がした。
「れんじ!?」
「……ア……キ……ラ……」
「れんじ!! どこだよっ!?」
ぐるりと周りを見渡すと、下半身だけ瓦礫の山に埋もれているれんじを発見した。
「れんじ!!」
僕はホッとして、すぐにれんじのもとに駆けつけ、瓦礫をどかそうとした。
「……どかさなくていい……」
「なんで!?」
よく見たられんじの下半身は巨大なコンクリートの塊に押し潰されていた。
これでは僕の力ではどうすることもできない。
「……そんなっ……」
よく見ればれんじのHPも残りわずかだ。
「れんじっ……死ぬなよ!!」
「……まさか、こうなるなんてな……」
れんじは顔をしかめながら苦笑した。
「……アキラ……後のことは……頼むな……」
「……っ……」
「……これを……」
そう言うとれんじは最後の力を振り絞って、僕に拳銃を手渡した。
「……これで……戦え……最後まで……諦めるなっ……」
「れんじっ……」
「……向こうで……待ってるからよ……」
そう言うとれんじは微笑みながら目を閉じた。
「れんじっ……!!」
れんじの体が光に包まれて消える。
僕はこの光景を何度見ただろうか…。
また一人、また一人と戦っては死んでいく。
そしてそれは生命体エネルギーとして蓄積されていく。
現実世界ではどうなってるんだろうか。
まだ僕は戦い続けなければいけないんだろうか。
