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僕らのらんど

第10章 最終決戦

まじかよっ……
あんな巨人とどうやって戦うんだよ!
メイスもないし、MPだってもう残り少ないし…。

「……アキラしゃん!!」

その時、後ろからやんすさんの声が聞こえた。

「やんすさん!?」

やんすさんの肩には兎太郎も乗っかっている。

「二人とも無事だったんだな!!」

「それはこっちの台詞ですっ! アキラしゃんもまあやしゃんも無事でよかったですっ…!」

やんすさんはヨロヨロになりながら、僕たちのもとに走ってきた。

「ご苦労だぴょん」

兎太郎が涼しい顔して地面に降り立つ。

「お前、少しは自分で走れよ」

「二人だけぴょんか? 月影は? れんじは?」

「月影は今さっきサイクロプスを倒しにいった。れんじは……」

そこまで言うと、やんすさんと兎太郎はすぐに察してくれた。

「あっしたちも、みんなの死を見届けてきました。黒魔女しゃん、ミーカしゃん、ゆずしゃん、ヒイラギしゃん……」

「そうか…」

あの凄まじい一撃でみんな死んでしまったんだな…。

「兎太郎、奴を倒せるか?」

僕はサイクロプスを見上げた。
サイクロプスはこっちとは別の方向に歩き出している。

「任せるぴょん! この兎太郎様に出来ないことはないぴょんよ!」

兎太郎が得意気に胸を張る。

「ああ、期待してるぜ!」

僕は兎太郎の頭をモフッた。

モフモフモフモフモフモフモフ…

「いつまで触ってるぴょんか!」

「いやぁ、意外と気持ちいいのな。月影とアカツキちゃんが触りたがる理由がわかるわ」

そういえばアカツキちゃんは生きてるんだろうか。
れんじが死んだとわかったら悲しむだろうな…。

あとはそらじじいと昭玄さん、クロさんとナナシ、天音さんとつくしさんと自衛隊の人たちか…。
みんな生きててくれたらいいんだけど…。

「アキラしゃん! よかったらこれ持ってってください!」

やんすさんがアイテムボックスからジャラジャラと武器や防具、回復薬を出してきた。


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