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僕らのらんど

第10章 最終決戦

サイクロプスの近くまで来ると、すでに戦闘が始まっていた。

戦っているのは、そらじじいとクロさんと昭玄さんだけだった。そこから少し離れた場所では、負傷したのかつくしさんとアカツキちゃんが横になっていた。

「アカツキちゃん! つくしさん!」

車から降りると、すぐに僕たちは回復薬を二人に飲ませた。

「ありがとう、アキラ! もう回復薬がなくて困ってたんだ!」

アカツキちゃんは元気に立ち上がった。

「つくししゃん、大丈夫ですか? 他の人は…」

「残念ながら、自衛隊の人たちはみんな死んでしまったわ…天音さんもね」

つくしさんは回復薬を飲み干すと、鞭を持って立ち上がった。

「つくしさんもアカツキちゃんも少し休んだ方が…」

まあやさんがそう声をかけるが、つくしさんは首を横に振った。

「少しでも生命体エネルギーを集めなくては、私たちは本当に死んでしまうわ」

SEED研究員のつくしさんが言うとやけに説得力がある。

「わかりました! 私も戦います!」

まあやさんが意気込んでサイクロプスに向かって行った。
その後を僕たちも追う。

「マジックシールド!!」

僕はみんなにマジックシールドをかけた。

「ありがとう、アキラくん!」

まあやさんが礼を言う。
そして、

「スネイクフレイム!!」

火魔法のスキルを発動した。
蛇の形をした炎の群れはサイクロプスの足を焼き付くす。しかしサイクロプスにとっては火傷した程度だった。

「このやろおおおおおっ!!」

僕も剣で斬ってみるが全くびくともしなかった。

「だめです、皆さん!! 足に近づきすぎないでください!!」

クロさんが叫んだと同時に、目の前にあったサイクロプスの足がふわりと上がった。

「やばっ…踏み潰されるっ!!」

そう思った瞬間、誰かが僕たちの前に現れた。

ズウンッッッ!!

サイクロプスの足は僕たちの頭上スレスレで止まった。

「何がっ……」


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