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僕らのらんど

第10章 最終決戦

サイクロプスの足を止めていたのは、昭玄さんとそらじじいだった。

「ぬおおおおおおっ!!」

「ふぅおおおおおっ!!」

昭玄さんは大剣をサイクロプスの足に突き刺し耐えていた。そらじじいは筋肉を膨張させ、スーパーマッチョのような姿でサイクロプスの足を受け止めていた。

「そらじじいっ…!!」

「なにやってる! 早くまあやを連れて逃げるんじゃ!!」

「昭玄さんっ…!!」

「わてのことは構わんでええ!! さっき幼虫の姿焼きをぎょうさん食ったからな!! 百倍の力が出るんやでぇぇええええ!!」

僕たちはすぐにサイクロプスの足から逃げた。
何度もそらじじいと昭玄さんを振り返りながら、サイクロプスの攻撃が届かないところまで走った。

そして二人はサイクロプスの足に潰された。

「そらじじいっ……!!」

「昭玄さんっ……!!」

声が枯れるほど、僕は二人の名前を呼んだ。
もう彼らはここにいない。

「僕のせいだっ…」

僕は額を地面に擦り付けながら、何度も地面を叩いた。

「アキラくん、やめて!」

まあやさんが止める。
まあやさんもつらそうだった。

「……アキラさん、気持ちはわかりますが、今はあのサイクロプスを倒すことだけ考えてください。何か弱点があるはずです!」

「……弱点?」

「弱点はあの目だぴょん! 目を攻撃するぴょん!」

そう言うと兎太郎は僕の肩から降りて、サイクロプスへと向かって行った。

「兎太郎っ…!!」

追いかけようにも、また足で踏まれたらと思うと身動きができなかった。

「兎太郎さんは僕に任せてください!」

クロさんが兎太郎の後を追う。

「…僕には何もできないのかっ…何もっ…」

「んなことない!!」

隣でアカツキちゃんが叫んだ。

「アキラは僧侶としてみんなを回復してるじゃん! マジックシールドでみんなを守ってるじゃん!」

「アカツキちゃん…」

「できることをやればいいんだよっ」

そう言うとアカツキちゃんはニコッと笑った。


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