僕らのらんど
第10章 最終決戦
僕はまたその笑顔に救われた。
アカツキちゃんはどんな状況でも意思をしっかりもって笑顔を絶やさないでいる。
それが彼女の強みだ。
きっとここにれんじがいないことも全てわかってるんだろうな。
僕も見習わなきゃ…。
「…うん、できることをしよう…」
「…うん、私も…!」
まあやさんが僕の腕をギュッと掴んだ。
「皆さんっ!!」
その時、月影が遅れて姿を現した。
僕とまあやさんを見て驚いている。
「そうだ、つくし! このゲームはSEEDが作ったんだから倒し方わかるんじゃないの? 教えてよ!」
アカツキちゃんが鋭いところに気づいたので、僕はとりあえず二人の会話に集中した。
「う、ん……そうなんだけど、私はゲームの内容には携わらなかったのよ。あっ、でも確かスタッフが『弱点は手の届かないところがいい』って言ってたような気がするわ」
「手の届かないところってことは、やっぱり目かな?」
僕たちはサイクロプスの目を見た。
「あれだけ巨大だと魔法で攻撃しても届かないし、どうしたらいいのかな…」
みんなで悩んでいると、やんすさんが「あっ」と何かを思い付いた。
「鏡に光を当てて目を眩ますとかどうですか?」
「!」
その案にみんなハッとする。
「そうだよ、それだよ! あ、でも鏡はどうする? 小さいのより大きい方がいいよね?」
僕たちは何か使えそうなものはないか、周りを見渡した。すると、
「お~い!」
サイクロプスがいる方とは別の方向から、真面目少年ナナシくんが走ってきた。
なにやら大きな板を持っている。
「ナナシ!? 死んだと思ったら生きてたの~!?」
「ちょっと勝手に殺さないでくれます? サイクロプスを倒すために色々考えてたのですが、やっぱり弱点は目かと思いまして」
「うんうん! そうなの、目なの! でねっ…」
「ちょっとアカツキさん、途中で話をかぶせないでくださいよ。で、サイクロプスに光を当てて失明させたらどうかと思いまして、ちょうどいい等身大鏡を見つけてきました」
アカツキちゃんはどんな状況でも意思をしっかりもって笑顔を絶やさないでいる。
それが彼女の強みだ。
きっとここにれんじがいないことも全てわかってるんだろうな。
僕も見習わなきゃ…。
「…うん、できることをしよう…」
「…うん、私も…!」
まあやさんが僕の腕をギュッと掴んだ。
「皆さんっ!!」
その時、月影が遅れて姿を現した。
僕とまあやさんを見て驚いている。
「そうだ、つくし! このゲームはSEEDが作ったんだから倒し方わかるんじゃないの? 教えてよ!」
アカツキちゃんが鋭いところに気づいたので、僕はとりあえず二人の会話に集中した。
「う、ん……そうなんだけど、私はゲームの内容には携わらなかったのよ。あっ、でも確かスタッフが『弱点は手の届かないところがいい』って言ってたような気がするわ」
「手の届かないところってことは、やっぱり目かな?」
僕たちはサイクロプスの目を見た。
「あれだけ巨大だと魔法で攻撃しても届かないし、どうしたらいいのかな…」
みんなで悩んでいると、やんすさんが「あっ」と何かを思い付いた。
「鏡に光を当てて目を眩ますとかどうですか?」
「!」
その案にみんなハッとする。
「そうだよ、それだよ! あ、でも鏡はどうする? 小さいのより大きい方がいいよね?」
僕たちは何か使えそうなものはないか、周りを見渡した。すると、
「お~い!」
サイクロプスがいる方とは別の方向から、真面目少年ナナシくんが走ってきた。
なにやら大きな板を持っている。
「ナナシ!? 死んだと思ったら生きてたの~!?」
「ちょっと勝手に殺さないでくれます? サイクロプスを倒すために色々考えてたのですが、やっぱり弱点は目かと思いまして」
「うんうん! そうなの、目なの! でねっ…」
「ちょっとアカツキさん、途中で話をかぶせないでくださいよ。で、サイクロプスに光を当てて失明させたらどうかと思いまして、ちょうどいい等身大鏡を見つけてきました」