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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

「───」

しばらく呆然と立ち尽くした後、自分が今まで何をしていたのか思い出そうとした。

「………」

が、記憶がない。
あるとすれば自分は寝相が悪く、よくベッドから落ちるってこと。

「これは、夢?」

右頬をつねってみるが、普通に痛い。

僕はとりあえず、ズボンについた土を払って立ち上がってみた。お尻はまだズキズキ痛む。
そして靴で地面を蹴ったり、木を触ったり、空気を吸ったり吐いたり、大声を出してみた。

「夢にしては、リアル感がある…」

まるで現実そのものだ。
もしかして誰かに頭を殴られて、誘拐されて山に置き去りにされたとか?

「怖すぎる…」

怖い妄想が頭の中を駆け巡り、僕は身震いをした。


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