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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

ザアッと木の葉の揺れる音が耳に入る。
なんだか急に辺りが暗くなってきたような気がして、僕はゴクリと唾を飲み込んだ。

「とりあえず、ここから出よう」

わざと声を発して恐怖を紛らわせる。
しかしすぐそばの茂みが急に揺れ始めたため、心臓が止まりそうになった。

「な、なんだよっ……僕なんか誘拐しても、お金ないから無駄だぞ! こ、今月の家賃と携帯代だって、まだ未払いなんだからな!」

動揺しすぎて勝手に口が動いてしまう。

「はあ?」

「ひっ…!」

「何言ってんの、お前。どっか頭打った?」

聞いたことのある声にハッとした。

「と……トシヤ!?」

茂みの中から現れたのは、なんと親友のトシヤだった。

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