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僕らのらんど

第11章 願い、そして…

『───ブッ……ブブブッ……隕石の欠片が建物に衝突し……危険……』

途切れ途切れでまた声が聞こえてくる。

『───もう、間に合わんのか!? 生命体エネルギーがあと2%あれば、もう一度撃てるのにっ……』

あと2%!?
それなら僕たちが戦えばっ……!!

「アキラさん、ぼくにも見えましたよ、あなたの仲間が」

「!」

「私たちにも見えました。素敵なお仲間ですね」

ヒロキさんとバニーズの店員たちは穏やかな表情でそう言うと、

「アキラさん、戦いましょう。彼らの世界を救うには、ぼくたちの力が必要なんですよね?」

「私たちも戦います! 太郎ちゃんがそこにいるのなら、助けてあげたいんです!」

戦う意思を見せてくれた。

「オレも行く! オレも戦う!」

「!」

いつのまにいたのか、トシヤも剣と盾を持って立っていた。

「今のって、まあやだろ? オレ思い出したんだ、まあやに会ったことあるって。オレたち一緒に戦ったよな! オレは先に死んじまったけど、お前らずっと最後まで戦ってきたんだな! だったら、まあやを悲しませることはしたくないよな! 戦おうぜ、アキラ! まあやが生きる世界を救おうぜ!」

「トシヤっ……」

僕は泣きそうになった。
いや、泣いてる場合じゃない。
もう時間がない。

「みんな、力を貸してくれっ…! 僕たちの力で現実世界を守るんだ!!」

トシヤもヒロキさんもバニーズの店員たちも頷いた。
そして僕たちは武器を構え、モンスターがいるフィールドへと飛び出した。

「マジックシールド!」

僕はみんなにマジックシールドをかけた。
トシヤもヒロキさんもバニーズの店員たちもみんな必死に戦う。

「アキラ、回復頼むっ!」

「ヒーリング!」

「よっしゃあ! まだまだ戦えるぜ!」

みんなの戦う力が生命体エネルギーとなる。

「ハアハアッ、くそっ…」

ヒロキさんが攻撃を受けて負傷する。
僕がヒーリングをかけようとすると、

『───おい、ヒロキ! ちんたらやってんじゃねえよ! 早いとこ俺の拳銃でぶっぱなしちまえ!』

れんじの声が聞こえた。


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