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僕らのらんど

第11章 願い、そして…

『───ヒロキ! がんばれ! あたしはずっとヒロキを応援してるからね!』

アカツキちゃんの声も聞こえる。

「……ああっ……れんじ……アカツキっ……」

ヒロキさんが二人の名前を呼ぶ。
そして一筋の涙を流した。

『───ばか、泣くんじゃねぇよ。戦いの最中は、相手から目をそらすんじゃねえ! でもひとつだけ言っておく。俺はお前と仲間になれたこと後悔してねぇぜ』

「れんじっ……ぼくもだよ! ぼくもれんじと仲間になれたこと後悔してない! だから忘れないでっ……ぼくも忘れないからっ!!」

『───ああ、絶対忘れねえ。アカツキと三人でまたサバゲーやろうぜ』

「ああっ…必ず…!」

ヒロキさんは完全に記憶が戻ったみたいだった。

「アキラさん…ぼくは最後まで諦めないから。いつかきっとまた会えるって信じてるから」

「!」

「だから未来のために、ぼくは戦います!」

そう決心すると、ヒロキさんはれんじの拳銃を構えてモンスターに立ち向かっていった。

未来のために、か……。

僕はどうしたいんだろう?
まあやさんやみんながいない世界で、僕は僕として生きていけるんだろうか?

「まあやさん……」

会いたい、まあやさんに会いたい。

僕はやっぱり意気地無しだ。
まあやさんがいない世界なんて……!

『───…くん、アキラくん!』

まあやさんの声が聞こえる。

「まあやさんっ…!!」

「アキラくん!!」

突然すぐ目の前に、まあやさんが現れた。

「まあやさっ……」

「アキラくんっ!!」

まあやさんが僕の胸に飛び込んでくる。

「……えっ!?」

まあやさんの体温と感触が伝わってくる。

「……えっ、なんだこれ、夢!?」

「ばかっ、夢じゃないわよ! 私だけダイブしてきたの! アキラくんに会いたくて、壊れるかもしれない装置に無理矢理入ってきたんだから、だから沢山抱きしめてよねっ……!」

そう言うとまあやさんは僕をギュッと抱きしめた。


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