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僕らのらんど

第2章 弟子と師匠

「何ができないんですか?」

「!」

いつの間にか男が背後に立っていた。

「な、なんでもねーよ…」

男はキョトンとしたあと、テーブルにクッキーを置いてくれた。

「疲れた時は甘いものですよね、どうぞ」

僕は遠慮なくクッキーを口に入れた。
普通に甘くて美味しい。
腹が減ってたせいもあって、食べるのが止まらなかった。

「あれ、彼女は?」

男の言葉でハッとした。
危うく一人で全部食べてしまうところだった。

「まあやさんならトイレに…」

「きゃあああああっ!!」

突然、まあやさんの悲鳴が聞こえた。

「まあやさん!?」

僕はすぐにトイレのドアを叩いた。
するとガチャッと音がして、トイレからまあやさんが飛び出してきた。

「どうしたんですか!?」

まあやさんは怯えた表情でトイレの小窓を指差した。

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