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僕らのらんど

第3章 眠れぬ夜にゴブリン襲来

「ふざけやがってっ…!」

僕はスマホを床におもいっきり投げつけた。いっそのこと壊れてもいいと思った。このふざけた世界から解放されたいと思った。

「なんでトシヤが死ななきゃいけないんだよ!」

拳を何度もソファーに叩きつける。
責める相手がいないため、どこに怒りをぶつけたらいいかわからない。

月影やそらじじいみたいにレベルが高ければ死ぬことはなかったかもしれないのに、どうして自分たちだけ律儀にレベル1からなのか。
僧侶になったのに何もできなかった自分が悔しい。

「…大丈夫ですか? スマホ落ちてましたよ」

「!」

いつのまにか月影が背後に立っていた。
僕は俯きながらソファーに座り直し、月影からスマホを受け取った。スマホは少し角にキズがついた程度で壊れてはおらず、アプリは正常に起動していた。

「あれから俺も調べてみたんですが、やはりログアウトはできませんでした」


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