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僕らのらんど

第3章 眠れぬ夜にゴブリン襲来

何か固いものと接触した。
なんだろうとそれを手で触ってみる。

「刀……?」

「それはわしの竿じゃ」

「!?」

カチッと音がしたかと思うと、暗闇からそらじじいの顔が浮かんだ。

「うわっ…!!」

「こんな夜中にどこに行くんじゃ」

そらじじいは懐中電灯で僕が握っているものを照らす。そこにはさっき言っていたそらじじいのグロテスクな竿があった。

「う、うわあああっ! 触っちまった! うわあああっ!!」

僕は手を洗いに行こうと、玄関のドアを開けた。

「あ、アキラさんっ……!」

今度は月影がなぜか上半身裸で立っていた。

「なにやってんだよ、お前ら、アホか!」

もうやだ、こいつら。
もう泣きたくなってきた。

そう思った時、

《ブー!ブー!》
《モンスターが接近中!》
《モンスターが接近中!》

スマホから警告音が鳴った。


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