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僕らのらんど

第3章 眠れぬ夜にゴブリン襲来

『ンギャアッ』

一発はどこかに当たったようで、ゴブリンは僕から距離をとった。しかし思わず叫んでしまった僕の声で、あとの二匹も階段を上ってきた。

「……全然だめだ、こんなの、無理ゲーだ」

やつらは見た目人間の子供のようだが、すばしっこくて頭もいい。しかも残虐な生き物。
戦うなんて選択するより、逃げた方がよかったかもしれない。

でももう、戦うしかない。
死ぬ気で戦うしか───!

『グエエエエッ』

一匹のゴブリンが僕に襲いかかってくる。
僕はその攻撃をお鍋の蓋で防御した。
ベコッと音をたててお鍋の蓋は変形する。

だめだ、やっぱりリアルでもお鍋の蓋は使えなかった。が、僕は変形したお鍋の蓋でゴブリンを突き飛ばした。そしてゴブリンがよろけたその隙に、釘バットを頭に叩きつけた。

『ギャアアアッ』

ゴブリンが倒れた。

「…やった!」

しかしすかさず二匹のゴブリンが僕に襲いかかってきた。

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