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僕らのらんど

第3章 眠れぬ夜にゴブリン襲来

左右から同時に攻撃を仕掛けられ一瞬躊躇したが、攻撃スレスレのところで避けることができた。
ゴブリン二匹はお互いぶつかり合って転倒する。

「…よし!」

今のうちにまあやさんに電話して一緒に逃げよう! そう思った僕はフレンドリストからまあやさんを呼び出した。

トシヤの時と同じように《プップップッ…》となったあと、《只今、睡眠中のため出られません》とメッセージが流れた。

「!?」

こんなに騒がしくしてるのにまだ寝てるのか!?
僕は渋々、スマホをズボンのポケットにしまった。
そして釘バットを握りしめた。

三匹のゴブリンはゆっくりと立ち上がった。
そしてギロリと僕を睨み付ける。
それは本気で殺すぞという睨みだった。

「…くそっ!」

僕はひしゃげて使い物にならなくなった鍋の蓋を捨て、そばにあったバケツを手に取った。これで何をどうするかまでは考えてない。
そして、釘バットで壁を叩きながら階段を降りた。

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