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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

僕の背中もヒリヒリして熱い。
きっと何者かにやられたんだろう。

「アキラ、気を付けろ! 何かいる!」

僕は背中の痛みを我慢しながら、辺りを慎重に見回した。

「何かって……」

僕たちの背中を切り裂くほどの攻撃性の高い動物といえば、クマとか?
でも360度見回しても、クマの姿は見当たらない。

「クマ…か?」

「クマじゃない! もっと別の何か……」

その時、

《ブー!ブー!》
《モンスターが接近中!》
《モンスターが接近中!》

またスマホから警告音と音声が流れた。

「一体なんなんだよ、これは!」

イラッとして電源ボタンを押すも、コマンド画面は消えない。警告音と音声も止まらない。

「まさか……」


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