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僕らのらんど

第4章 銃士(ガンナー)

「だからねアキラくん…トシヤくんもきっと逃げることができたのよ。どこにも居なかったんだもの、きっと逃げて無事に山を降りることができたのよ。だから今は連絡を待ちましょ」

急に話を振られて、僕は動揺した。
まあやさんは唇を噛み締めている。
たぶん、その遊び人の男のこともまだ気にしてるんだろう。

「…うん」

僕は頷くことしかできなかった。

「そうですね…トシヤさんの無事を祈りましょう」

月影は空に向かって両手を合わせた。
そして「あっ」と声をあげた。

「なんだ?」

「大変です、煙が上がってます!」

「!」

スーパーマーケットから少し離れた場所に竹林がある。そこから黒い煙がモクモクと上がっていた。

「火事!? 消防車呼ばないと!」

しかし僕らのスマホは使えない。
スーパーマーケットにも公衆電話はない。

「近くの民家に電話借りてくるわ!」

まあやさんが民家に向かって走って行ったので、僕も後を追った。


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