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僕らのらんど

第4章 銃士(ガンナー)

僕より遥かに大きくて体中穴だらけのパンダは弱ってるようにも見えた。
しかしそれでも僕を見下ろすパンダの目からは、ピリピリとした殺気が漂ってくる。

僕を狙って飛んできたよな?
なんで?

頭が混乱する。
あまりに突然の出来事に、僕の頭の中はパニックに陥った。

逃げろ!
逃げろ!
逃げろ!

脳が一生懸命僕に指令を送るけど、肝心の体は動いてくれない。
パンダは大きな口を開けると、問答無用で襲いかかってきた。

「…っ!!」

もうだめだと目を瞑った。瞑ってしまった。
もう助からない。
だからどうせ死ぬなら苦しまずに死にたい。

まあやさん、月影、アカツキちゃん、そらじじい、ヒロキさん……れんじ。
あとのことはよろしく頼む。
僕はあの世で君たちの活躍をラーメン食べながら見物してるよ。

サ ヨ ウ ナ ラ……

「───どけっ!!」

瞬間、僕は誰かに突き飛ばされた。
デジャヴ? いや、違う。

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