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僕らのらんど

第4章 銃士(ガンナー)

いや、誰でもそんな態度取られたら怒るだろ。

「大丈夫、れんじはぶっきらぼうなだけですから。口が悪いのは多目にみてあげてください、本当は優しい男なんですよ」

「おい、ヒロキ」

れんじが「余計こと言うんじゃねぇよ」と言わんばかりにヒロキさんを睨んだ。

「僧侶って狙われやすいんですよね。アキラさん、ずっとみんなを回復してたでしょ? だからパンダに目をつけられたんですよ」

ヒロキさんの説明に納得した。
もしかしてれんじが僕に「余計なことをするな」と言ったのは、パンダに気づかれないため?

「………」

僕はれんじをチラリと見た。
こっちを睨んでるように見える。
絶対そんなことない、れんじは単純に僕のことが嫌いなだけだ。

「ねぇ見て! クエストクリアだって!」

アカツキちゃんが僕たちにスマホ画面を見せてきた。

「あ、ほんとだ。てことは、やっとここから出られるんだね、ぼくたち」

ヒロキさんが安堵の息をもらした。

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