
氷華~恋は駆け落ちから始まって~
第3章 幻の村
サヨンは怯えきった瞳で嫌々をするようにかぶりを振った。
「何て姿だ」
その時、サヨン自身は全く知らなかったが、薄紅色の唇は長すぎる口づけのために腫れ上がり、唇からは混じり合った二人の唾液が糸を引いてしたたり落ちていた。
トンジュはサヨンの唇の端をそっと指でぬぐった。指に纏いつかせた唾液をサヨンの乳房の突起に塗り込める。
「いや! 触らないで」
泣き叫ぶサヨンには頓着せず、トンジュは先端に唾液を塗りつけてゆく。
薄桃色の乳輪の周りをゆっくりと円を描くように塗り、先端は塗りつけては時折キュッと揉み込むように愛撫を施す。
サヨンの胸の果実は塗り込められた唾液のせいで淫靡な光を放ち始めた。
「もう我慢できない」
トンジュがサヨンの両腕を縫い止めたまま、その胸に顔を伏せた。
「ああっ」
サヨンは涙混じりの叫び声を上げ、烈しく首を振る。
トンジュはまるで赤児のようにサヨンの胸の突起を吸った。生温い口がクチュクチュと嫌らしい音を立てて吸うのだ。
吸われる一方で、片方の乳房は嫌らしく揉みしだかれている。
トンジュの愛撫は執拗で、どこまでも容赦がなかった。片方の乳房を存分に吸い、手で愛撫を加えた後は、更にもう一方の乳房も同様のことをする。そんなことを何度も交互に繰り返した。
しまいには、サヨンは抵抗する気力も使い果たして人形のように転がっているだけだった。
涙で滲んだ瞳は最早、何も映さない。と、茫然としていたサヨンは異変を感じた。
それまで胸を執拗に愛撫していた男が今度は足下に移動している。それでも、最初はそれが何のためなのか、彼が何をしようとしているのか判らず、ただ虚ろな瞳で虚空を眺めているだけだった。
しかし、チマを大きく捲り上げられ、ズボンと下履きが勢いよく引き下ろされた瞬間、サヨンの眼が大きく開いた。
「いやっ、今度は何をするの!?」
まるで屠られる獲物が最後の抵抗を試みるように、サヨンはありったけの力をかき集めて暴れた。
「何て姿だ」
その時、サヨン自身は全く知らなかったが、薄紅色の唇は長すぎる口づけのために腫れ上がり、唇からは混じり合った二人の唾液が糸を引いてしたたり落ちていた。
トンジュはサヨンの唇の端をそっと指でぬぐった。指に纏いつかせた唾液をサヨンの乳房の突起に塗り込める。
「いや! 触らないで」
泣き叫ぶサヨンには頓着せず、トンジュは先端に唾液を塗りつけてゆく。
薄桃色の乳輪の周りをゆっくりと円を描くように塗り、先端は塗りつけては時折キュッと揉み込むように愛撫を施す。
サヨンの胸の果実は塗り込められた唾液のせいで淫靡な光を放ち始めた。
「もう我慢できない」
トンジュがサヨンの両腕を縫い止めたまま、その胸に顔を伏せた。
「ああっ」
サヨンは涙混じりの叫び声を上げ、烈しく首を振る。
トンジュはまるで赤児のようにサヨンの胸の突起を吸った。生温い口がクチュクチュと嫌らしい音を立てて吸うのだ。
吸われる一方で、片方の乳房は嫌らしく揉みしだかれている。
トンジュの愛撫は執拗で、どこまでも容赦がなかった。片方の乳房を存分に吸い、手で愛撫を加えた後は、更にもう一方の乳房も同様のことをする。そんなことを何度も交互に繰り返した。
しまいには、サヨンは抵抗する気力も使い果たして人形のように転がっているだけだった。
涙で滲んだ瞳は最早、何も映さない。と、茫然としていたサヨンは異変を感じた。
それまで胸を執拗に愛撫していた男が今度は足下に移動している。それでも、最初はそれが何のためなのか、彼が何をしようとしているのか判らず、ただ虚ろな瞳で虚空を眺めているだけだった。
しかし、チマを大きく捲り上げられ、ズボンと下履きが勢いよく引き下ろされた瞬間、サヨンの眼が大きく開いた。
「いやっ、今度は何をするの!?」
まるで屠られる獲物が最後の抵抗を試みるように、サヨンはありったけの力をかき集めて暴れた。
