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Living with Simone アイツと暮らせば

第9章 ルカ

パーティーという名の合コンに連れ出され続けて居たミカ。

あ…あの人きっとゲイだ…あーあカッコ良いのになぁ。
それで無くても、健康的でカッコイイ男性なんてこの辺りで探すのは、至難の業。

幾ら誘われたって、壁の花。

アレックスとシモーネ…顔だけは広い奴らのお陰で、
友人は沢山出来た。

後者繋がり…ほぼみんなヤバいやつだけど。

「ミカ~♪久しぶり~!ちょっとさぁシモーネの留置所事件、聞いたよぉマジ受けるんだけど?ざまぁじゃない?」

名前も忘れちゃった綺麗な子がやってきた。
まあね。アイツの周囲はアイツの被害者ばっか。

ええ会話をしている途中に名前を思い出すのなんてしょっちゅう。思い出せなかったら、ちゃんと聞くけど、結構失礼だけど仕方が無いのよ…忘れちゃうから。

「でさ…あたしの友達なんだけど…あそこに居る人。」

リサが指を指した先には、こちらを見て手を挙げた男性が居た。

「ルカって言うんだけど…あなたを紹介してくれって言うのよ。」

ルカに手招きをしたリサ。

「ちょ…。」

「女性の扱いは結構上手い方だと思うし、可愛いの♩」

日本に比べて、穴兄弟、棒姉妹って結構多い気がするんだな。

似たような職種で、そのまた友達の紹介とか、必然的に兄弟姉妹が増殖。(ミカの個人的な感想です。)

「じゃぁ♪あとは頑張って。」

…え?丸投げ?

爽やかな笑顔を浮かべて、ダーティブロンドでウェービーヘア、モデルにしてはちょっと背が低いケド、
アスリートっぽい。

「Hi!ミカ?僕ルカって言うんだ。」

取り合えず握手。

「さっきからずっと君のこと見ていたの。リサが君と知り合いだって言うから、紹介して貰ったんだ。迷惑だった?」

…この状況で迷惑って言える筈ねーだろ。

「うーん。迷惑では無いけど…ちょっと驚いた。」



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