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ルカにはアレックス繋がりの女の子を紹介したの。
何回かデートをしているって噂を聞いた。

数カ月が経って、久しぶりにアレックスの家で、みんなで集まった。

日本人のミヨさんや気心が知れたお友達を誘って
アレックスの家に行ったの。

行けは大抵ミカはお手伝い要員。まぁその方がどーでも良い話をしながら愛想浮かべて笑っているよりも楽なのよね。人間観察も出来るし。

代わる代わるに人が来て、一体何人いるのかも判らなかった。

「ミカ？」

声を掛けられて振り返ると、シモーネの彼氏のダンだった。

…ってことは？やっぱり。

シモーネも来ていやがった。

アイツはちらりと目があったのに無視。
まぁその方が楽だけどね。
ダンは人懐っこく色々な人と話をしている。

「ねぇミカさん…シモーネがまた来てるの？」

ミヨさんが不安そうにやって来た。

「今日は彼氏と来てるから、暴走しないと思う。」

そんなダンのことをアイツは、
何気なく眼で追っているのが判った。

…色々言ってもやっぱり、ダンのことが好きなのね。

わたしはミヨさんとスナックや飲み物の補充なんかをしていたんだけど、ダンがやってきて一緒に手伝ってくれた。

「はぁ～やっぱりダンは、気遣い屋さんだねぇ。未だに、なんであなたの様な優しくていい人が、アイツと付き合ってるのか判らないよ。」

ミヨさんもクスクスと笑った。

「口は悪いけれど、良いところもいっぱいあるんだよ？見ていないようでちゃんと見てくれてたり。」

…ふーむ。確かにそれはあるのか…な。

「僕は、彼の事愛してるけど、
いつ振られうんじゃないかとドキドキしてるよ。」

「確かに…浮気性だもんねアイツ。あ…でもあなたと付き合うようになってから、少し変わったかも？」

それでも、ワンナイトは連れて来てたけど
ダンには言えないよねぇ。

「僕はとっても幸せだよ。」

ダンが一途過ぎて、逆に心配だった。