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Living with Simone アイツと暮らせば

第16章 スキンヘッドの蝶々

「ミカッ!これを聞いたらすぐに僕に電話をくれ。」

普段は、ミカのデスクに遊びに来ては
お菓子ばっか食ってる上司から
緊迫した声でメッセージが入ってた。

ジムの後でシャワーを浴びてて取り損ねちゃったんだけど、朝6時に緊急ってもう絶対トラブルだよね。

…しかもお菓子上司が焦ってるってことは、かなりの出来事。

部下の拳銃自殺。

「取り合えず、君の部下全員に今日は仕事に来なくて良いと連絡を入れてくれ。」

…え?

ジョンは長い間鬱を患っていた直属の部下。

エレベーターでオフィスへとあがって行くと、警察官が何人もいて、立ち入り禁止の黄色いテープが張られてた。

「あ…ちょっと。ここは立ち入り禁止です。」

ミカはすぐに警官に止められたけれど、
その声を聞きつけて、上司がテープの向こうから顔出した。

「この人は、亡くなった彼の直属の上司です。僕が呼びました。」

警察官がミカを中に入れてくれた。

「昨日までのジョンの様子を聞かせて欲しいんだ。」

そう言いながら、ミカのオフィスへ歩き、
ジョンのデスクの傍迄くると、壁紙の色が変わってた。

自殺現場が職場。

もうね、これ本当に今起こってるの?ってぐらい実感が無いの。










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