テキストサイズ

Living with Simone アイツと暮らせば

第16章 スキンヘッドの蝶々

前々からいけすかない専務だったけど、勤務体制とかで話してるのに貧乏ゆすりで上の空。

ミカが勤務表をその場で他部署と調整したりしてなんとか目処がついた。

「あー良かった。勤務的には無理なシフトじゃ無かったし、この時期仕事多いのに…全く。」

…って言いやがったの。


世の中には色んな人が居て、変な人も居る。
しかもその変な人が役職持ってると、部下達が困る。

「人が一人亡くなったんですよ?それをあー良かったって…ちょっと酷過ぎやしませんか?」

ええ…ミカはやっちまったぜ。

社長とか偉い人が居る前で、
専務に怒鳴っちまった。

――― シー――ン。


誰も咎めないってことは、
皆もそう思った…ってことで良いのか?

「私の失言でした。。」

まあ偉い人全員その場に居たからね。
専務はこのミカにガン飛ばしながら口では謝罪してた。

…お前…謝罪は、ガン飛ばしながらするもんじゃねーぞ?
おいそこのクソ上司!

もうね…数日は泣ける雰囲気とかじゃ無かった。

忙しすぎて、考えてる暇も無かったの。

ジョンが担当してた仕事をミカが引き継いだんだけどね、とっても几帳面でね、引き継ぐことを前提にきちんとしてたんだよね。

ファイル片付けながら、そこで初めてミカは泣けてきた。
もっと休みをあげてれば良かったんだろうかとか、もうね次から次へと色んなものが溢れて来るんだよ。

ミカの直属上司も一緒に手伝ってくれたんだけどね、やっぱり泣いてた。

ジョンのお葬式には部署の全員が呼ばれた。
ジョンには奥さんと小学生の息子さんが居た。

「あなたが夫の上司だった方ですか?ミカさん?」

ミカは一度もジョンの奥様にはお会いした事が無かったんだけど、そう言って突然ミカのとこに来たの。

「夫の遺書に、あなたには負担を掛けてしまって、本当に感謝してる。迷惑を掛けるのが、心苦しくて本当に申し訳ないって書いてあったの。」

ミカは、必死で泣くのを堪えてた。
家族の方がもっと辛いだろうから、
泣くまいと思って。

…申し訳無いと思うのなら死ぬなよ‼︎

「落ち着いたら、仕事中のジョンの話を聞かせて頂戴ね。」

そう言って奥さんは泣いた。


精神的にぶちのめされて、身体的にはヘトヘトで、ピークだった時にアイツがまた盛大な事をしでかした。












ストーリーメニュー

TOPTOPへ