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恋人⇆セフレ

第13章 モヒート




「ん、ああ、そうだね。ごめん。ーーじゃあ、帰りは気をつけて」


「…うん、ありがとう」



チワワ男は、精一杯だと言うような笑顔を向けて、俺たちに背を向けて行ってしまった。


笑顔だったけれど、小さな背中が震えていたように見えたのはきっと気のせいではない。



俺はその姿とさっきまでの自分の姿が重なってしまって、無意識に伊織の手を握り返していた。



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