
青色と黄色の短編集
第21章 先輩と僕
部屋のドアを閉めると大野先輩は鍵をかけ
部屋の奥へと僕を誘導した。
「ここ座りな」
綺麗に敷かれた布団の上に座らされる僕。
部屋の照明をいい感じに暗くして
先輩は僕の目の前に座り込んだ。
「いい?今日から二宮くんは俺のものなの。」
「えぇ…」
「二宮くんを付け狙う輩から守ってあげるから
俺の言うこと聞いて?」
気持ち悪いおじさんに襲われるよりは
マシなのかもしれないけど…!
「こき使ったりはしないよ。大事な後輩だもの。
俺に可愛がられるだけでいいの。」
「でもこんな関係…(泣)」
「きっと好きって言わせてみせるから
今日は大人しく食われろ、な?」
1度も経験がないから余計に怖くて
縮こまることしか出来なかった。
「なんて呼んだらいいの?」
「ひぇっ…お好きなように…」
「じゃあ…カズ。
俺の事は智でも智さんでもいいから。」
「はい…っ」
「うん。じゃあこれ脱ごっか。」
…っっ///
「恥ずかしいの?それとも俺に脱がされたいの?」
ブンブンと首を横に振る。
「さっきのバスタオルも良かったなぁ…
カズはすぐ乳首勃つから、ここでしょ」
「んっっ///」
正面から両手の指で胸を撫でられる。
びっくりしてやっぱり変な声でちゃう…
「女の子よりもここ感じやすいから
ずーっといじめたくなっちゃうね
…早く脱いで?」
「うぅ…(泣)」
泣きそうになりながら浴衣の紐を外して
肩まで袖を抜いた。
「これで…いいですか…っ?」
先輩はニコッと笑って僕を押し倒した。
「えっうわっっ」
「我慢出来ない」
腕と顔を押さえつけられて強引にキスされる。
「んっ……うぅ……」
「っはぁ……カズ…」
苦しくて口を開けたら舌を入れられて
僕の歯をなぞり、舌を絡め合うキスに変わった。
「…はっ…ぁ……っん…」
ピチャピチャ…
2人の吐息と水音が恥ずかしい…
変な気持ちになってくる…
