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狸の詩~漢情~

第38章 罪悪感

男は溜まる生き物だから自慰は必要不可欠。
溜まったモノを出さねば生きていけない。

自慰は決して悪いことではないのに、罪悪感に苛まれる。

何故こんなに罪悪感に苦しまなければならないのか?

妄想の中とはいえ好きな女のコを汚したからなのか?

正体不明の罪悪感。
苦しみ続ける罪悪感。

その正体がやっと解った気がする。

放出するモノは子種。
ちゃんと膣に放出すれば新しい命になるかも知れないのに無駄に殺してしまっている。

殺してしまった命、奪ってしまった命を背負うしかないから罪悪感は重くのしかかる。

男は日々命の源を殺さなければ生きられないから、罪悪感という重い十字架を背負って生きていくしかない。

嗚呼、罪深い男を救い賜え、ザーメン。
いや、違った。アーメン。

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