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狸の詩~漢情~

第39章 人生

人生はある日突然与えられる。
いや、押しつけられる。

押しつけられたら最後、苦しみ、悲しみを背負って生き続けなければならない。

どんなに生き続けたいと思っても人生はある日突然奪われる。

自分の意思とは無関係に押しつけられ、奪われる人生。

それはたかだか百年足らず。

誰もが生を得た時から死に向かって進んでいくしかない。

たかだか百年足らずで死ぬ人生に何の意味がある?

何の意味があって辛いこと悲しいことに堪えなければならない。

おそらく人生には意味なんてない。

だったら、少しでも楽しんで生きた者が勝者。

人様に辛い思いをさせたり傷つけたりしない限り少しでも楽しみや喜びを多くして生きたいものである。

与えられるのも奪われるのも理不尽な人生なんだからそれでいい。それがいい。

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