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第1章 No.0~出会い~

これで…終わり?

気付いたら最初の頃の気持ちはどこかに消えていた。

気持ちよくなりたい。それだけが頭の中を占めていた。


「どうしました?」


あなたの様子に気付いたのか、耳元で囁いてくる。

「やっ……」

彼の低い声が、頭の中に響く。

お腹がきゅうと締まる感覚がした。


「…僕ちょっと、裏に探し物があるから行ってくるね!」

空気を感じ取ったカイトは、スタスタとどこかに消えてしまった。

「・・・・」

しばしの沈黙が流れる。

早く気持ちよくなりたい、口に出すのが恥ずかしいあなたは、じっとリュウを見つめて訴える。

「そんな涙目で見ないでください」

困ったように笑う。

どうして誘ってくれないの…、そんなもどかしさにどうにかなってしまいそうだった。

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