先生
第4章 冷静
先生の顔がいつもと違った
真菜が言った言葉がずっと頭の中をグルグルと回っている
ちゃんと見とけばよかった
そんなことを考えているとあっという間に朝会が終わった
「トイレいこ!」
真菜と一緒にトイレに行き教室に戻ろうとすると廊下に有嶋先生がいた
やっぱり下を向いたまま先生とすれ違ってしまう
その瞬間
『西本、ちょっと来て。』
「…」
『吉田、ごめんちょっと西本借りる』
真菜にそれだけ伝えて誰もいない教室に私を連れて行った
『昨日ごめん。もっかい落ち着いて話したいから今日の放課後ダメ?』
「話すことなくないですか?」
謝ろうって決めたのに 逆に冷めた態度しか取れない自分。そんな自分にも苛立つ
『西本はないにしても俺がある。ダメ?』
「今どうぞ」
『もうあと5分で休憩終わるから。お互い授業あるし。今は無理だから放課後。』
「はい…」
『ん。ありがとう。とりあえず今は何も考えないで授業受けろよ。』
そう言って先生は私を教室に戻した
先生の言葉は無責任にしか思えない
全部強引
私も頑固だから強引じゃないと折れないとこあるから仕方ないのかもしれないけど
放課後の前に4時間目社会あるじゃん…憂鬱
話す内容、相変わらず提出物とか授業関係だろうな
とりあえず流れに身を任せろ精神で頑張ろうと決めた