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先生

第4章 冷静



社会の授業も特に何事もなく終わり


とりあえず体育だけ楽しんで授業を受けられた


あっという間に放課後


今日は大人しく教室で待っている


「愛香、またあしたね!」


「うんっ、バイバイ!」


そう言って真菜は帰り他のみんなもどんどん教室から出ていった


すると先生が教室のドアから少し顔を覗かせていた


『休憩時間話したとこで話そ。』


そう言われて私はバッグを持って移動した


ガラガラ


先生がドアを開けてくれた


『ん。入って。』


「失礼します」


先生はドアを閉めて鍵も閉めた


「鍵、なんで閉めるんですか」


『じゃないとお前勝手に帰んだろ。』


「それは…」


『一応閉めとく』


『んで、今日も避けてたけどまた気まづかったから?』


「ごめんなさい。」


『謝れって言ってない、なんで俺のこと避けてんのか聞いてる』


「気まづかったから。」


『俺が怒ってると思ってる?』


「ん〜…」


『ん?』


「怒ってるとは思ってないけどなんかすごく嫌な気持ちにさせてるなとは思ってます」


『嫌な気持ち?』


「よくわかんないけど。」


『西本は何も悪くないと思ってるし昨日お前を感情的にさせたのは俺だから別に謝んなくていいし誤解したりとか責任感じないでほしい。』


「でも強い言い方で言っちゃったから」


意外と思っていることは言えた



『あ〜、あれはびっくりしたけど。笑 』


「ですよね、ごめんなさい」


『んーん。俺は大丈夫』


先生の雰囲気が少し和らいだ気がした

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