先生
第4章 冷静
『とりあえず西本が俺に言いたいこととか悩んでることとか言って欲しい』
私がどうするかによって結果を左右する、私の行動で全てが決まるようなやり方をする先生に少し不満を抱いた
「言ったらどうなるの?」
『それに対してどうすればいいか一緒に考える』
「答え出ないから。」
『言ってみなきゃわかんねえじゃん、そんなの。』
「わかる。私がそう思うから」
『俺はそう思わない』
私が何を言いたいかわかってないからこういうことが言えるんだろうな
言うしかない
今が言う時
「…。」
『なに?』
「好きだから。」
『ん?』
「先生のこと好きだから。」
『うん』
「いい答えが返ってくるとは思ってないです」
涙が出てきた
「保健室でしたことはごめんなさい。あれで先生が抑えてくんなかったらあのまましちゃって誰かに見られてお互い良くない方になったりとかしてたかもしれないし」
「だからごめんなさい。昨日の強く言ったのも。」
もう涙が止まらない
『ごめん。』
その瞬間先生が私の体を抱き寄せる