先生
第4章 冷静
家まで送ってもらってお礼を言い車を降りた
私はベッドに顔をうずめて泣いて泣いて泣きまくった
でも気持ちに嘘はなかったしこんな騒ぎになった今でも…。
でもこうなったからには現実受け止めないと。
考えれば考えるほど心が苦しくなる涙が止まらない
帰ってからはそのループで泣き疲れた私はそのまま深い眠りについていた
目が覚めると夜の6時
久しぶりにこんなに寝た
コンコン
「お母さんだけど。入るよ?」
返事をする気にもならない私は布団をかぶった
ガチャ
「ご飯食べられそう?」
「いらない」
「さっき学校から電話あって少しの間別室で空いてる先生と勉強だって。そこでもしかしたら有嶋先生と二人になるかもしれないからそこはお互い節度を持って勉強に励んでって。」
先生と2人になれる
今はそれを嬉しいと思えなかった
先生に気を遣わせてしまって迷惑になると思うから
「お母さん、愛香の気持ちに反対するつもりないけど世間は厳しいから。そこだけ覚悟がいると思う。その覚悟が出来るなら問題ないと思ってる。こればっかりはどうにもしてあげられないからごめんね。ちゃんとご飯は食べてね。」
それだけ言ってお母さんは部屋から出ていった
こんなに私をわかってくれている人が周りにいたなんて気付かなくて
すごく助けられた