先生
第5章 合図
先生の言った通り私の別室は4日で終わった
1日目の別室で会った以来有嶋先生とは会っていない
久しぶりに教室へ向かう
たまに視線が気になる時もあるが思っていた程ではなかった
「愛香、おはよ!」
いつも通りの真菜が私に挨拶をしてくれる
「うんっ、おはよ。」
「あ〜、やっとだよ。愛香がいない間休憩時間違う子といたけど正直愛香が1番気が楽だわ。」
そんな何気ない言葉に私は涙がこぼれそうになる
でもいつも通りに笑って誤魔化す
「今日からもう普通に登校だよね?」
「そうだよ」
「なんかやっと生き返った感じ〜。ずっと連絡はとってたけどやっぱ会うと違うもんだね!」
久しぶりに会った真菜はいつも以上に生き生きしているように見えた
やっぱり私は周りの人に恵まれている
そう思えた
教室に上がるといつも通りだった
今日はたまたま社会がなくて有嶋先生とは廊下ですれ違うことも無く本当に一回も会っていない
会いたくなってしまう時は 頭の片隅に を意識して自分の気持ちをコントロールしていた
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