先生
第5章 合図
とりあえず今日の学校は無事に終わった
周りがなんと思っていたとしても気にしないようにはしていたけど全く気にしていなかったといえば嘘になる
だから変に意識をして感じたことない疲れがあった
ご飯も普通に食べれるようになりいつも通りに過ごし早めに寝た
おかげで朝がスッキリ起きれた
いつも通り登校する
いつもと変わらない道
いつもと変わらない光景
周りには同じ制服を着た学生
他校の制服を着た学生
犬の散歩をしているおじいさん
会社に向かうサラリーマン
ゴミ出しをする主婦
そんな平和な朝今日も私は学校へ向かう
正門に先生方が立っていた
相変わらず有嶋先生の姿はなかった
安心したような少し寂しいような
いいんだこれで
流れに身を任せて
会えなかったらそれはそういう運命
会えたら少しの運と大きな幸せ
それだけの話
割り切れるようになった私は少し大人になれたような気がした