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先生

第5章 合図





お互いの気持ちを知ってるのに


想い合ってるのにこれ以上は近づけない


今でも痛いほど苦しいけど最初より楽しめるようになった


頭をポンッとしてくれたあの一瞬の出来事が私を幸せにする


いつも通りの毎日も楽しく感じる


今日も社会の授業があった


ゴツゴツとした手のひら


でも指は綺麗で長い


手の甲には血管が見えていて男らしくてたくましい


そんな手が私に触れたと思うとすごく嬉しかった


でも一度そういうのがあると期待してしまうのが私の悪い所


先生は私を安心させて少し我慢していた気持ちを解放させてくれる為にやったと勝手に解釈している


それだとしたらその気持ちに応えなきゃ


そうじゃないにしても。


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