先生
第1章 単純
先生の言葉、笑顔、声のトーンを思い出すだけで火照ってしまう私は 相当先生の事を好いている
その日1日は先生のおかげで授業に集中することができた
有嶋先生の教科は社会
ほぼ毎日ある教科だからほぼ毎日会うことができる
幸せ以外のなにものでもない
『今日も前回と同じ感じでプリントやってもらうから。自分のペースでいいけど気逸らさないよう頑張ってね〜』
と私の方をしっかり見ながら言ってきた
ドキッとした私
プリントが配られプリントに取り掛かる
こういう静かな空間にいるとよくよく考えてしまう
なんで先生はあんなに私の事気にかけてくれるんだろう
別にわざわざ呼び出さなくても教室で話せばよかったし?
目で合図してくる感じも…
なんか先生に操られすぎかなあ、私
たまに我に返るとバカバカしくなってしまう時もある
所詮 "先生"と"生徒"
先生から見たら私はワガママで自由奔放な手のかかるただの生徒
所詮まだ18歳の子供
そんな風に見えてるのかな
上の空になりがちな私は1人でそんなことを考えていた