先生
第1章 単純
少し気持ち抑えようかな
ちらっと先生の方を見ると先生もこっちを向いていた
(ちゃ ん と や れ)
少し目を細めながら口パクでそう言ってきた
少し大袈裟に頷いた私にニコッと微笑みかけてくれる
やっぱ無理
こんなことでさえ また気持ちが沸き上がるクスリになってしまう
社会の授業は終わり、次は体育
着替えがあるため先生はすぐ教室から出ていった
少し話したかったな。
そう思えるのは今だけで実際に先生が少し教室に残っていても話しかけることはしないしできない
「早く着替えよ!」
そう言われて私は真菜と一緒に着替えて体育館に移動した
「今日はバレーします、班で分かれて〜、それが今日のチームだから。」
真菜とは班が違うため分かれてしまう
「またあとでね!」
お互い自分の班の所へ移動した
「よーいスタート!」
チーム戦がはじまる
私は体育や運動は基本好きじゃないから後ろの方で突っ立ってることが多い
早く終われ。と思いながら見ているとボールがこっちへ飛んできた
「返して返して!」
と言われ適当にボールを相手コートに返せた
「ナイス愛香!」
そう言われ少し嬉しかったのもつかの間、少し手が痛み出した