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結愛ちゃんのエッチな誘惑

第10章 恋する後輩ちゃん



「っていうか、君も何でこんなところに…」


するとその人が私が持っていたお弁当箱を見たのに気が付いて咄嗟に後ろに隠した。


「もしかして…ここでお昼食べんの?」

「…えっと……」

「こんな埃っぽいところじゃなくて天気良いんだし、中庭とかで食べればいいじゃん」

「………そうなんですけど……一人で食べてるところ見られたくなくて」


俯いた時にその人の上履きの色が目に入る。


あ、二年生なんだ…


「……あぁ…なるほど……いじめられてるとかでは」

「違います……友達作りそびれちゃって……」

「そうか、でも折角の高校生活なのに勿体ないな…あ!そうだ!俺、バスケ部なんだけどさ!夏休み明けでマネージャー辞めちゃって、マネージャーとかやんない?1年の部員もいるし友達作るキッカケになりそうじゃん?」


後から思うとこんな時期から引き受けてくれる人もなかなかいないし、完全なマネージャーの勧誘目的だったと思うけど…ドキドキし過ぎていた私はあっさり引き受けていた。


「…でも、突然迷惑じゃないですか?」

「全然そんな事ない!名前教えて!1年だよな?俺、2年の冴島勇翔」

「…はい…日向小春(ひなた こはる)です」

「小春な!ふはっ!小さくて可愛いな!今日の放課後来れる?」

「ふえ!?あ、はいっ!予定ないので行けます…」

「よっしゃ、放課後体育館で待ってるから。腹減ったな…それじゃ俺も昼ご飯食べるから!またな」


冴島先輩はそう言うと私の頭をポンポンと撫でて出て行った。


ポンポンってされたぁ…漫画の中だけじゃないんだ…


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