結愛ちゃんのエッチな誘惑
第13章 好きな人
タカ君にまでもう要らないと言われたみたいで悲しくなってきて、涙が溢れ出てくる。
「ふぇッ……ふえぇッ…」
「何で泣くんだよ?したくないわけじゃないって」
「ふぅッ…タカ君も…結愛の事いらないんだぁ…」
そう言うとタカ君はギュッと抱き締めてくれる。
「結愛の事全部欲しいから我慢してるんだろ……泣いてもまだ駄目だよ」
「ふうぅッ…」
どうして駄目なのか全然わかんないよ…
タカ君の事大好きなのにどうして?
タカ君の腕の中でしばらく泣いていたけど、考えているうちにタカ君の腕の中が心地良くていつの間にか眠ってしまった。
夢を見た。
タカ君にたくさんギュっとしてもらってたくさんキスしてイチャイチャしている夢だった。
エッチはしてないのに何だかすごく幸せな気持ちで……夢の中でずっとタカ君と一緒にいたいって思っていた。
朝になって目が覚めると、タカ君は先に起きていて目が合うといつもの優しい笑顔笑いかけてくれる。
タカ君と朝を迎えた事は何度もあるはずなのに、タカ君の笑顔を見ると胸がトクンッとなった。
「おはよう、起きた?」
「ん……おはよぉ…」
タカ君の顔をジッと見る。
……不思議な気持ち。
タカ君の事ずっと好きなのは一緒なのに、今日は何だか胸が疼く。
「…どうかした?」
「タカくぅん…おはようのキスもしたらダメぇ?」
「んー…まぁ、頬にするくらいなら」
そう言われるとタカ君に抱き着いてすぐに頬にキスをした。
「へへッ…おはよぉ」
「………おはよう……そうだ、早く服着て戻らないと」
「うん…今日も学校一緒に行ってくれる?」
「あぁ」
今日学校お休みだったら良かったのになぁ…