テキストサイズ

好きだって気づいたとき

第12章 2人きりの時間

「フゥ〜、さっぱりさっぱり。
おい遼太、さっきアルバム片付けたのに、また出てきたの」


俺のベッドに寝そべって、またアルバムを広げている遼太。
俺は髪を拭きながら近づいた。


「明日は部活行くんだろ?
早く寝ないと・・・」

「早くって・・・まだ9時じゃんか。
小学生じゃあるまいし、ちょっと早すぎだよ」

「そうだけど、もし起きられなくて部活遅刻したら大変だし」

「大丈夫、俺寝起きめちゃくちゃいいからさ」

「うん・・・」

「レギュラーの事気にしてるなら大丈夫。
絶対なってみせるからさ」


まぁ、こいつに関してはそんなに心配してないけどさ。
さっき出した布団を持って、ソファに座った。


「何知哉。
何でソファに行くの?」

「俺、ソファで寝るから。
遼太はそのままベッド使ってくれていいよ」

「お前のベッドなのにお前が使わないで俺が使うなんて・・・」

「体調 悪くしたりしたら、部活に差し支えるだろ?
遠慮しなくていいよ」

「じゃあさぁ・・・」


ゴロンとソファに転がると、ベッドから立ち上がり、遼太が近づき俺の腕を掴んだ。


「何だよ遼太」


ベッドまで引っ張り俺を座らせた。


「一緒に寝よっ」

「えっ、いやっ、それは・・・」

「ねぇ、何焦ってるんだよ」

「焦るってか、いきなり言われてびっくりするだろ?
それに2人で寝るには狭いし・・・」

「お前のベッド、広いじゃん」


実はなぜか俺のベッドはセミダブルだから、2人で寝れない訳じゃないけど・・・


「決まりっ!一緒に寝よっ」


ベッドで俺と遼太が一緒に・・・
俺の隣で遼太と・・・







ストーリーメニュー

TOPTOPへ