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好きだって気づいたとき

第13章 修学旅行

見学先ではグループ毎に自由行動。
もちろん俺達5人で行動。
見学先では意外と真面目に見学する俺達5人。


「へぇ〜こうなってんだ・・・」

「ねぇ、あれってさ・・・」


こんな真面目さがあるのならば、バスの中はもちろん、普段も落ち着いた行動をすればいいのにと思うけど、それはそれで何かできないんだよね。
とくに遼太。
やっぱ遼太なんだよ。
・・・いや、遼太はじめ他4名。

午後からはそれぞれグループ毎に、いろんな体験をすることになっている。
製作体験とアクティビティ。
もちろん俺達は・・・


「カヌー体験の人は、着替えを済ませてここに集合」


5人共カヌー体験を選んだ。
この時期ちょっと寒いけど、俺達が机に向かって何かを作ったりするなんて、美術の授業以外考えられない。


「楽しみだな」

「何か緊張するな」


なんて言いながら、野生児4人は難なくこなして行った。
でもまだ野生児になりたての松田はバランスを崩して落ちてしまった。


「寒い!」

「大丈夫か?」


インストラクターの方と無事、川をくだっていった。


「楽しかったね」

「何か1時間、あっという間だったね」

「ずぶ濡れだけど楽しかった」


それからその日の宿泊先のホテルに行き、部屋着代わりの体操服に着替え、夕食の時間までゆっくりした。


「あ〜、腹減ったな」

「減った減った、めっちゃ減った」


腹が減りすぎた俺達は、部屋で倒れ込んでいた。


「時間です。
食事の会場に集まってください」

「待ってました!」


会場へ行き、食事を始めると明日の説明も同時に始まった。
明日はテーマパークへ。
中は時間まで自由行動になっている。


「知哉、楽しみだね」

「うんっ」

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