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待ったをかけたのは遼太だった。


「やっぱこの罰ゲームやめようぜ」

「何でだよ。面白いじゃん？」

「なっ、何かさ見るに耐えねぇし・・・」

「えぇ〜・・・そうかなぁ・・・
キャンプのときも盛り上がったじゃねぇか」

「確かに盛り上がりはしたけど、今回はせっかく1番であがった松田もある意味罰ゲームさせられるみたいだろ？
それはどうなんかなぁ・・・」

「まぁ確かに、負けてもいないのに男にチューされるのは罰ゲームさせられるようなもんだよな・・・」

「だろ？
だからこの罰ゲームはなしにしようぜ」

「そうだな。
じゃあ別の何かしてもらおうかな」

「何かっ・・・て？」

「じゃあ・・・
誰にも話してなかった秘密、初出しの秘密を話すってのはどうだ？」


初出しの秘密って何だよ。
何を話したらいいんだ？


「おっ、それいいかも」


人前でチューさせられるよりはまだマシだよ。


「じゃあ話してもらいましょう」

「えっと、俺はここに引越して来るまで、勉強も運動も学年で負けた事がなくて、自分が1番だった。
でもここへ来てこの隣にいる猿(遼太)に会って1番じゃない事に気付いた」

「ん〜イマイチ盛り上がりにかけるなぁ。
何かもうちょい色っぽい話ないのかね」

「何だよ色っぽい話って」

「好きな子の事とか、彼女いるのかいたのか、いたならファーストキスはいつどことかさ」

「今は好きな子はいない。彼女はいたけど・・・」


俺は何話してるんだよ。
超恥ずかしいよ。


「これでいいか？」

「フゥ〜・・・何か聞いてるこっちが照れちゃうよ」

「OK、罰ゲームしゅ〜りょ〜」

「さぁさぁもう寝ようぜ」

「おやすみ」