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好きだって気づいたとき

第14章 突然の告白

後片付けを終わらせ、自分の部屋へ戻った。
部屋の片付けもだけど、新しい学校へ提出する宿題がもう少し残っているからやりないといけないだけど、何だかやる気が起きない。


「・・・雅人と健人にも、知らせておいた方がいいかな」


本当は黙って行くつもりだったけど、やっぱそれはいけない事だよな。


「LINEしてみよ」


2人にLINEをした。
2人共、1時間くらいならOKという事で、俺たちと言えばあの木で待ち合わせをした。


「友哉、いるか?」

「健人、雅人、もう上がってるよ」


後から来た2人も問題なく、スルスルと登ってきた。


「なになに話って」

「実は俺、引越しするんだ」

「引越し?いつ引っ越すの?」

「週末にここを出てく」

「週末って、急すぎないか?」

「本当は内緒にしておこうと思ったんだけど、それはやっぱしちゃいけないと思ってLINEしたんだ」

「そっか・・・寂しくなるな」

「俺も寂しいよ」


思い出話で盛り上がった。


「じゃあ元気でな。LINEとかしてこいよ」

「うん、するよ。じゃあ元気でな」


2人と別れ、家に向かって歩いていると声を掛けられた。
振り返ると雅人だった。


「どうした、雅人」

「お前に伝えたい事があって・・・」

「何?」

「“うわっ、キモっ!”とか言うなよ」

「言わないよ・・・何?」

「俺・・・俺、お前の事好きだった。
転校してきた時からずっと・・・ずっと可愛いって思ってた。
それを言いたくて・・・じゃあな」


俺の事好きだったって・・・えっ、どういう事?
好きってつまりはだな、その・・・あっそうか。
つまりはそういう事か、そっかそっか・・・


えぇぇぇっ!




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