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好きだって気づいたとき

第14章 突然の告白

まさとの言葉に軽くパニック状態の俺。
歩きながら頭の中を整理している。


「まさとが俺の事可愛いって言った。
遼太も俺の事をいつも可愛いって言ってる。
まさとの可愛いと遼太の可愛いは同じ意味なんだろうか。
違う意味なんだろうか・・・」


整理するどろこか、頭の中が大混乱。
どの道通って帰ってきたかわからないくらい。


「おいっ、友哉・・・友哉ってば」

「えっ・・・あっ、木村」


家の前で声をかけられ振り向くと木村が立っていた。


「さっきからずっと呼んでるのに、何ぼーっとしてたんだよ」

「え〜いやちょっと・・・でどうしたの?」

「昨日部活行ったら、お前が引っ越すって聞いて部活行く前にさ、ちょっと話でもってな」

「そうなんだ。
よかったら上がって・・・何にもないけど」

「いいのか?」


実は木村も俺と遼太と同じ高校に入学した。
中3の出来事をきっかけに、少しずつ落ち着いていった木村。
修学旅行の時くらいから、少しずつ話すようになった。


「今もたけととまさとに会ってきたとこなんだ」

「そっか・・・で、いつまでいられるんだ」

「週末にここを出ていく」

「そうなんだ・・・急だな」

「まぁな、親の都合じゃ仕方ないよ」

「遼太は知ってるのか?」

「黙って行こうとしたんだけど、お前と一緒で学校で聞いたみたいで、昨日部活休んで乗り込んで来たよ」

「あの時そうだったんだ。
怖い顔して勢いよく学校飛び出して行ったからな。
あいつ怒ってただろ?」

「まぁね。
俺だって正直さみしいしさ、顔みたらさ・・・」

「あいつ、お前の事となったら周り見えなくなるからな」


どういう事?

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