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好きだって気づいたとき

第20章 これもひとつの思い出

汗でベトベトの頭を洗い終わると、後ろからボデイーソープをつけた手で俺の体を洗い始める遼太。
首筋から肩、腕から脇、胸へと優しく体を洗う。
俺は壁に手を付き遼太にされるがまま。


「あんっ・・・」


出したままにしてあるシャワーで、俺の声はかき消される。
時々後ろから抱きしめるかのように前や足の内ももを洗う。
俺は気持ちよさに体を揺らす。
足りなくなったのかボデイーソープをさらに手にのせ、シャワーを浴びる前から硬くなっていた俺を擦り洗い出した。
俺はさっきより少し大きな声を出した。


「あぁんっ、遼太・・・ダメっ・・・」

「なになに今の声は。
俺は体を洗ってるだけなのに・・・何感じちゃってるの?」

「洗ってるだけって・・・そんな事したら・・・」

「だって汗かいてムレちゃってるから綺麗にしないと駄目だろ?」

「そう・・・なんだけど・・・」


そろそろヤバい・・・イキそう。
そう思ってると体を洗う遼太の手が止まった。
“あれっ?”と思ってると、自分の体を勢いよく洗い出した。
ボデイーソープを流し終わると、俺にシャワーをかけだした。
洗い残しがないように、優しく丁寧にシャワーをかける。


「あぁんっ!」


イキそうだった俺にシャワーがあたると思わず大きな声を出してしまった。


「友哉は感じやすいんだから・・・よしっ、綺麗になった。
さぁ、出よっか」

「うっ、うん・・・ありがとう」


なんだろう“えっ?”って感じ。
何を俺は期待してたんだろう。
ったく、今の俺のこの状態をどうしてくれるんだよ。






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