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好きだって気づいたとき

第20章 これもひとつの思い出

「そんな事、後輩ならみんなする事なのに・・・
まぁでもお前みたいに可愛い顔で見つめられたら、勘違いもするかもな・・・」

「バカっ、可愛い言うな・・・んふっ」


隣に座った遼太にキスをされた。


「ほらほらこの顔、この目・・・ゾクゾクするよ」

「も〜、バカっ」

「・・・あっ!!」


もう一度キスをすると、何か思いついたように急に唇を離した。


「ねぇ、遼太どうしたの?」

「んっ?ちょっとね・・・」


立ち上がり部屋の電気のリモコンを手に、窓際に立った。


「友哉、こっちにおいで」

「嫌だよ、まだ先輩いるんでしょ?」

「うん、いるよ。
だからこっちに来て欲しいんだよ」


しぶしぶ行くと、俺の肩を抱く遼太。
俺はカーテンを閉めようとすると、遼太はその手を止めた。


「何するの?」


遼太は手に持っていたリモコンで部屋の電気を消した。
リモコンをベッドに放り投げると、俺の頬を両手で包み込み舌を絡ませ合いながらキスをした。


「はぁん・・・遼太・・・外・・・から・・・
見えちゃう・・・よ」

「人通り少ないから大丈夫。
あいつに俺達の関係、見せつけてやろうぜ」

「そんな・・・恥ずかしいよ・・・あんっ」


シャツの中に手を入れ、俺の耳や首筋に唇を這わせる。
外もすっかり暗く、部屋も電気を消して暗いからはっきりと見えるわけではないと思うけど、多分俺達の絡み合っているシルエットは見えているはず。


「あいつ、先輩はまだいる?」

「うん、まだいるよ。こっち・・・見てる」

「そっか・・・」


首筋から唇を離し俺のTシャツを脱がし、自分もシャツを脱いだ。







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