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好きだって気づいたとき

第20章 これもひとつの思い出

シャツを脱ぐとまた俺の体に唇を這わせていった。


「あんっ・・・あんっ・・・」


ときどき体を“ビクンっ!”とさせ、感じながら外に目を向けると、先輩はまだじっとこちらを見ていた。
唇がお腹の辺りまでおりてくると、下着も脱がされた。
腰から下は見えないはずだけど、思わず両手で隠した。


「隠しちゃだめでしょ?」

「だって外から見えちゃうよ」

「大丈夫、窓枠で腰から下は見えないよ。
さぁ、窓に手を付いて・・・少し足開いて」


遼太の言う通り外に体を向け、窓に手を付いた。
やっぱり先輩はいる。
何を思っているかはわからないけど、とにかくじっとこの家を窓を、そして遼太に感じさせられている俺をじっと見ている。


「あぁんっ・・・」


俺の足元に座り込んだ遼太は、シャワー前から硬くそそりたっていた俺を口にくわえた。


「あんっ・あんっ・遼太・・・遼太」


俺は遼太の名前を連呼し、腰を揺らしながら感じた。
なんだろう、急に俺は諦めて欲しいというか、見せつけてやりたいというか、何だかよくわからないスイッチが入った。
感じながらも目は閉じず、合っているかどうかわからない先輩の目をじっと見た。
そして片足を窓枠にのせ、遼太の口の動きに合わせて腰を振った。


「いいっ・いいっ・・・遼太・・・もっと・・・」

「どうしたの友哉。
急に自分から腰振り出したりして・・・あっ!
もしかして先輩に見せつけてやろうなんて変なスイッチが入っちゃったとか?」

「・・・!!」

「図星ってか?」


相変わらずこいつはエスパー並に俺の考えていることがわかってしまう。


「それならもっといいシーンを見せつけてやろうぜ」


いいシーンて何だ?

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