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好きだって気づいたとき

第2章 卒業記念

駅で待ち合わせ。
俺は遠足前日のように、昨日は全然眠れなかった。
学校へ行く時のように、遼太と2人で駅へ行った。
ちょっと早めに着いた俺達、待っている間俺はずっとあくびをしていた。


「何かワクワクして全然眠れなかったよ」


おいおいまただよ。
俺が思っている事をこいつは言いやがる。


「うわっ・・・お前気持ち悪っ!」

「何だよいきなり。
ワクワクして眠れなかったって、子供みたいな事って気持ち悪がるなよ」

「違うよ」

「じゃあ何だよ」

「俺が思った事と同じ事をお前が言うからだよ。それも2回目だし」

「へぇ〜そうなんだ。
たまたまじゃねぇの?
俺エスパーじゃねぇしさ」

「うわっ!俺前に心の中で“お前はエスパーか”っ、ツッコミも入れたんだよ」

「マジッ?俺気持ち悪っ!」


なんて会話をしていると健人と雅人がやってきた。


「おはよう」

「2人共おっはー!」

「今日超楽しみ」


そのうち他の3人と女の子3人がやってきた。


「さぁ、みんなそろったから行きますか」


電車とバスを乗り継ぎ、遊園地に到着。
フリーパスを購入して、いざ園内へ。


「イェーイ、とうちゃ〜く」

「なぁなぁ、何乗る?何から乗る?」


大はしゃぎの野生児3人。
せっかくみんなで来てるのに収拾が付かない。


「お前らちょっと落ち着け。
ちゃんと団体行動しないと、みんなで来た意味ねぇだろ?」

「は〜い」


素直に言う事を聞く野生児3人。


「じゃあ、何から乗ろうか」

「最初はこれで、次はこれにしようか?」

「それじゃ行こうぜ!」


何とかまとまり、いざ乗り物へ。


「ふぅ・・・おもしろかった。
あっ、あれだよ。この遊園地で一番の絶叫マシン。
今度あれに乗ろうよ」

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